裁判-これまでの3回分まとめて
先日(10日)に開かれた第3回の公判(これが正しい呼称なのかはよくわかりませんが)での状況を少々。
家族は大変な勢いで怒っておりました。
なんでも食欲がなくなるくらいの腹立たしさだったらしいです。
とりもなおさずその原因は、被告人弁護人による、最後の情報酌量のための論述にあるようです。
まぁ、確かに腹立たしい内容でしたね~。
曰く、
「あんたも見切り発車(歩行者信号はまだ赤)の段階で歩き始めたから、被告人の責任は半分だ」
だったり、
「謝罪に行かなかったのは、家族の拒否にあったためだから仕方なかった」
だったり………
後者の方は、
「そんなこと(拒否すようなこと)はひと言もいっていない!」
と相当な剣幕で怒っておりました。
わたしはといえば、歩道を渡るときには、かつての話ですが、必ず車側の信号が赤になったのを確認してから歩き始めていました。
その際は、幾分フライング気味であったでしょう。
実はこの点は、神田警察署の事故検証時に明らかになっており、証拠採用されているわけですね。
しかし不思議なのは、何で第2回公判(これが正しい呼称であるかはわかりませんが)時にこの点を争えば、かなり有効だったんじゃないかな~、と素人的には思うわけです。
因みに、第2回では、かなり激しい(この手の裁判では、そんなに激しいやり取りはないのではないかと思うのですが、これまた素人なのでよくわかりません)やり取りがありました。
検察側が証拠を示し、被告人の罪を立証しようと試みます。
証拠には、わたしがハネラレタ動画(ドライブレコーダー産)も含まれておりました。
わたし自身もこの動画は入院中に神田警察署の事情聴取の際に見せてもらったものなので、初めてではありませんでしたが、はっきりと信号赤で車が交差点内に入っていく様子がうつされています。
そこは争いようがないくらいにはっきりしているので、どうするのかな~、と弁護側を見ていると、特にこれといったことはしませんでした。
何だか、既にわかっているような事実関係を被告人に確認することばかりに時間が費やされていたように感じました。
「あなたは、どんな仕事をしているか」「どんなふうに仕事場に通っているか」「仕事の具体的な内容は」ってな感じです。
それはもういいよ、という質問のオンパレードだったな~。
前にも書きましたが、わたしは裁判が始まるまで被告人(加害者)に遭ったことがありませんでした。
よくよく考えてみれば、それはあまりまっとうなことではなく、寧ろ尋常ではないということなんだと思います。
そのような状況の中で、被告人が
「家族に電話をしたところ、面会謝絶なので謝りに来てもらっては困る」
といったと、そんな証言をしたのです。
これにわが家族はかなり怒り、
「面会謝絶なんて言ってない!」
と息巻いとりました(笑)
さらには、義父と名乗る人物から「そんなことでは、刑期(判決)に影響する」といった脅しめいた電話があり、そのために謝らなかったと。
この電話はしかし、事故後随分たってからあった旨の話でした(どのくらいの期間かはわからず)。
激しかったのは、被告人への検事と裁判長のツッコミです。
被告人は、兎にも角にもこの裁判が始まってもなお、被害者(であるわたし)に一切会ったこともなければ、謝罪の一言も当然ないわけです。
それはいかがなものか、というのが二人(検事と裁判官)の指摘だったんですね。
例えば、先に挙げた脅しめいた電話の件では、
「でも、随分たってから電話があったわけですね。それまでの間も特に謝罪に動かなかったわけですよね」(by 裁判長)
といった指摘があったり、検事からは証言内容や弁護人の質問事項に対する反論(異議?)がかなりありました。
よくドラマでみるような
「異議あり!」
っていうのはなくて、
「ちょっと待ってください。今の○○○○は△△△なんじゃないですか」(by 検事)
みたいな指摘が結構ありました。
ここいらあたりは、ドラマなどの法定シーンで見られるような展開とはちと違ってましたが、返ってリアルに感じられました。
検事さんもかなりアツくなっているのか、詰問調になっていったあたりもまた、臨場感ありありの展開で、実に興味深かったです。
といったやり取りがあって、わたしの意見陳述になったんですけど、流石にわたしゃ「高次脳機能障害」。
証言台なんかに立ったら何をいいだすかわからないので、意見陳述書をまとめさせてもらい、それを検事さんに代読してもらったわけです(これも書いたかな?)。
そうすると証拠として採用されるということもあって、そうなりました(検事さんのアドバイスで)。
その詳細はさておき、こうして2回目終了。
前述の3回目となり、次回は判決です!
今、わが家的には刑期の予想を立ててますが、果たして………。
次回は先日お伝えのとおり16日。
判決出ましたらまた書きますね。